このタイトル、TGVが走っているのではありません。私たちが走ったのです。順を追って説明するとこうです。サロンはなんの問題もなく時間どおりに終了。その日のランチは、1時50分のニース行きTGVに乗るために、サンドウィッチで軽く済ませる予定でした。ところがそのサロンの隣に素敵なレストランがあるのを発見!まだおいしい料理を食べていないという焦りだったのでしょうか。メイン一品なら大丈夫だろうということで、そのレストランで食べることにしました。予想どおり素晴らしくおいしい!キャベツでつつんだうずらの肉とフォアグラ。日本人の舌を満足させる繊細なお味!私たちは堪能しながら、あぁここにして正解だったねぇ~と何回つぶやいたことでしょう。そのすぐ後には正解という言葉が、なぐさめにしか聞こえなくなるとは知らずに…。駅に行ってみるとパリに戻る電車が行ってしまったばかりでした。来るとき、1回乗り換えがあって電車だけでも20分ちょっとは乗っていたのに、1時18分まで電車がありません。スーツケースをホテルからピックアップしたり、昨日撮影してくれたカメラマンのおじさんからデータを受け取って、ギャラの支払いもしなくてはいけません。どう計算しても1時50分にはギリギリかアウトです。これらの仕事を4人でどう分担するのか何通りもシュミレーションしました。乗り換えや慣れない改札、複雑な出口をちょっとでも間違ったら完璧にアウトです。それからもう、走りはじめてから1時50分前後の記憶があまりありません。しかも私の着ているセーター見てください!暑い!そう、パリは思ったより、暖かかったんです。というわけでTGVの前で記念撮影など一切ありません。TGVの写真は無事ニース到着した時に写したものです。
乗れなかったことは乗れなかったときに考えよう!と言いあって今するべきことに集中したこと。それが勝因だと思っています。
正気に戻ってやっと車窓を楽しみ、社内で見つけたかわいいシールに感激。かわいいせいか車内での携帯マナーを守る人が少なく効果がないそうです。